<森林生活>シーダ・バーンの番頭ブログです。
私たちが目指しているのは、伝統の知恵と現代的なセンスがミックスされた暮らし。
シーダ・バーン(杉の納屋)を拠点に、自然と寄り添う家づくりを提案しています。

蛇の目ミシンMODEL 802

番頭です。

[嫁入り道具]なんて言葉が死語になっていますが、
番頭の蛇の目ミシンは、列記とした「嫁入り道具」です。

確か、40年ぐらい前に毎月¥500-だと思うんですが、
積み立てて、「お嬢様がご結婚するときには、最新のミシンが
お手元に」というセールストークで母が始めたと思います。


ところが、この積み立てが終わっても、番頭はまだ実家にいました。
そして、最新式ミシンが次の最新式に追い立てられて、
「我が家」にきました。

要するに、結婚前からのつきあいなんです。
途中、ロックミシンなんかも、とりそろえ、
このミシンで、とにかく、一ちゃん、小母、小若のものを作りました。
小母のお稽古発表会の時のワンピースなんか、まだ保存していますよ。

この嫁入り道具が、4~5年前に動かなくなったんです。
母が70歳過ぎて新しいミシンを買ったら、使い方がわからなくなってしまい、
そのままです。

だから、蛇の目ミシンに電話して、諸経費はすべて支払うから、
35年前のミシンを見てほしい旨、連絡いれました。

電話口の方は、それこそくじ引きの×を引いてしまった口調でしたが、
受け付けてくださいました。

この機種、12色のカラー糸がついています。刺繍カムなんていうのも付いていました。
刺繍ができるミシンだったんです。

モーターのベルトが切れたとか、カマが割れているとか。
よく使いましたから。

技術者の方が、直線縫いと、ジグザグ縫いだけだったら、新しいモーターで
できるとのこと。

日本の「技術」、「部品の保管」というか、「技術者」
すごいですよ。
改めて写真でみると、惚れなおしますネェ。